ケーキもねえ!チキンもねえ!
パーティなんかするわけねえ!
クリスマスに一年に一番の繁忙を迎える我が家の商売、
チキンの丸焼き屋。
毎年毎年、12月24日から一気に予約が埋まっていくので
「みんな本当に24日、25日にチキン食べたくてしょうがないんだな・・」と
ありがたさと不思議さを感じるわけですが
この商売を父母2人でやっていた頃はもちろん、
幼き私はおばあちゃんちでクリスマスを迎え、
高校生ぐらいになると両親が出かけた後の誰もいないシーンと静まり返った
いつもより広く感じる家でクリスマスの朝を迎え、
夜はどこで過ごしたか覚えておりませんが
おそらく誰もいない家で先に眠りにつき
私が寝た後で深夜に両親はヘトヘトになって帰ってくる。
唯一覚えているクリスマスパーティーは
高校生の頃に、学校から徒歩5分だった我が家で
仲良い女友達10人ぐらい集まってマクドナルド買って
6畳の部屋にぎゅうぎゅうに車座になって食べたこと・・ぐらい。
リビングに華やかに飾られたツリーとその下に置かれたプレゼントとか
クリスマスだからと張り切って用意した手料理とか
友達家族集まって子供シャンパンで乾杯とか、
そもそもサンタさんからのプレゼントをお父さんお母さんが見守る中で
バリバリと紙袋を破ってワア!お願いしてたプレゼントだ!!
みたいなごく平凡な当たり前のクリスマスを過ごしたことがないわけで。
そんな私ブエコの幼少期はいとこのお姉ちゃん曰く
「チラシの裏を真っ黒に塗りつぶしてて心配だった」
という若干病んでる感じのあるものでしたが(笑)
それから時が経ち今では38才となったクリスマス。
一年でいちばんお客様が押し寄せるクリスマスなのに
なんの装飾もしない我がブエノチキン、
10年ぐらい前までは父コウエイが看板に電飾巻いたりしてましたが
もはや忙しすぎてどうでもよくなってしまい
なんの特別なこともしない我がブエノチキン、
それでも今年は昨年の1.5倍増しのスタッフに囲まれ、
今までは父が1人で干からびながらやっていた作業も
男子2人が交互にやってくれて
さらには3月から仲間になった女子高生ズもフル出勤、
頼もしい背中と賑やかな笑い声に溢れていて
すごく楽ちんな繁忙期・・・
お店のために頑張ってくれる仲間がいっぱいいて幸せだなあ!!!!!
まさかクリスマスをJKと過ごすとは
数年前には思いもしなかった未来に今おります!!!!
現場はもはや製造リーダー太郎さんに
任せっぱなしのひよっこ2代目社長、
お店がブエコ家の手を離れて
会社として機能し始めたことを感じる年の瀬に
思わず目頭が熱くなるのでした。
今年もいよいよ明日までの営業、
最後までどうぞよろチキンです!
昔は夫婦2人で500羽売ってたのよ!